⑦入院2日目(手術当日)
カテーテルを入れないため、この手術に関して全く懸念事項がなかったことから
前日にもかかわらずよく眠れた。
朝は術前食という栄養の入った液体を2本飲まされた。
手術時に、目の乾燥を防ぐ軟膏を塗るそうで、術後はしばらく
視界がぼやけるが異常ではないことの説明を受ける。
手術に向けて12時に点滴が入った。いよいよだ。急に元気がなくなる。
点滴は嫌いだ。明日の朝まで入りっぱなしらしい。
腕に血管が浮き出ているから血管が太いと思っていたが、実は血管が細いらしく
左手にうまく打てず利き手に打たれた。色々と動きずらい。
手術40分前
鼻に麻酔成分が塗られたガーゼを詰め込まれる
足の血栓防止のために、着圧ソックスを履いたが、案外履き心地が良い
13時
歩いて手術室に移動する。家族控え室で早々にお別れをし、看護師と部屋に向かう。
オペ開始
よくあるドラマの手術代のようにピカッと光るライトは真上には無く、横に避けてあった。
酸素マスク、心電図、酸素濃度計を付けられていよいよ麻酔
点滴の傍から入ってくるパターンだった。
徐々に冷たい液が腕の中を伝って、10秒ほどだろうか....
そこから一切の記憶がない。
次に名前を呼ばれた時はもう終わっていた。
多分息苦しくて暴れたりはしてないと思う。術後は2時間の安静とのことで、自分のベットに運ばれ
点滴と酸素マスクだけつけた状態で寝ていた。
その後も点滴だけは朝まで続いた。
問題はここからだ。
術部がジンジンと痛むため、深夜に1度点滴に痛み止めを入れてもらった。それに喉も呼吸の管を通したことから、イガイガしていて声がかすれる。
何よりも大変だったのが、鼻の術部からの出血のため、鼻に突っ込んだ綿球を定期的にかえなくてはいけないこと。
放っておくと鼻から血が流れ出て気持ち悪い。
だいたい朝6時の起床時間までに30分ごと綿球交換が発生した。
よって、ほぼこの日は寝ていない。眠いまま朝を迎えた。
⑥入院1日目
入院受付は自分の他に3名いたが、いずれも一人で来ており
家族帯同は自分だけであった。妻には半休まで取ってもらい申し訳ないことをした。
部屋に入る前に鼻の粘膜からのPCR検査を実施した。
今回は個室を希望したが満室で、4人部屋に収容された。
各部屋にトイレが付いており、棚も新しく非常に清潔な部屋である。好感
貴重品入れる引き出しはipadminiがなんとか入るサイズ。パソコンは無理だな。財布は長財布でも余裕だと思う。
午後からは麻酔医からの説明を受ける。
下顎が小さいことは自覚はあったが、やはり医学的にもそうらしい。
人工呼吸の管を挿入時に前歯欠損の恐れがあることに同意した。
肺のCTを取り、歯科口腔外科で歯石取りを行い
シャワーを浴びて今日の作業は終了。
手術後3日間はシャワーに入れず、蒸しタオルによる清拭らしい。
明日13時の手術日に向けて、今晩21時からは食事が禁止となる。
飲み物は明日11時まで良いとのこと。
※ただし、お茶やスポーツドリンクなどの透明な飲み物に限る
⑤入院持ち物リスト
病院からもらった入院案内やネット情報を参考に備品を買い揃えていった
1週間の入院で1回〜2回は洗い物などを引取りに来てもらえる前提で揃えた。
備品は100均でだいたい揃った。2000円くらい買ったと思う
反省:次の入院には洗面器を持っていかない
〈必要またはあると捗る〉
・パンツ2〜3枚
→2〜3日に一度家族が引取予定なのでこの枚数でok
・靴下
→寒い時に履くなど体温調整に便利
・洗面用具+入浴用品+歯磨きセット
→病院には備え付けのアメニティは一切なし
・バスタオル1枚
→手術後のベット移動などに使うとの情報をネットで知り
余分に1枚持って行ったが、病院側で準備してくれていたようだ。
よって、洗い替えが要らないもしくは当日中に洗濯乾燥するなら1枚で十分だった
・手ぬぐい
→2枚くらいあると良い
肌触りの良いものであれば枕に敷いてもok
・ティッシュのソフトパック5個
→鼻血が出るようなので多めに準備。色々拭くので3個は使った
・はきもの
→スリッパは禁止のため、ワークマンでスリッポンを購入(1500円)
これは便利なので今後も履くと思う。
・お薬手帳
→いると書いてあったので。現状飲んでいる薬なければ要らないかも
・筆記具
→なにかと看護師から口頭で指示があるのでメモ必須
→今回は暇を持て余すと思ったのでiPad mini3をこの入院合わせで購入
Kindle unlimitedも契約、prime videoとあわせていい暇つぶしになった
・爪切り、爪やすり
→暇なので爪の手入れが捗った
・綿棒、耳かき
→気になりだすとどうしようもないのであると便利
・目薬、ボディクリーム、リップ
→乾燥しているので必須、術後はなぜか目が乾燥していたので必要
・化粧水、乳液
→乾燥しているため、しっかり塗った方が良い
・洗濯ネット、100均のエコバッグ
→洗濯機は共用なのであると移動にも便利
・ウエットティッシュ
→何かと必要
・延長コード
→便利な場所にコンセントがない可能性もあるため、持って行ってよかった
・粉末コーヒーと使い捨てマドラー
→暇なのでがぼがぼ飲んだ。
・フック型のピンチ
→s字フックよりもよっぽど便利。ゴミ袋かけたりコードかけにしたりできる
・二脚型のS字フック(Sがくっついた幅広のもの)
→使用中のマスクをかけるのに重宝した
→これなしには入院生活を乗り切れなかっただろう。1週間で10GB
・食器洗い用洗剤とスポンジ
→コップを洗うのに必要
→熱湯取りに行くの面倒なので、保温性の高い容器があるとベスト
・カーディガン
→一般の方も多いフロアで受診するタイミングもあったので
寒さ+見た目で羽織るものは必須 1枚で良い
・小物入れ
→薬やペンなどをまとめる用に机の上整理で何かあると良い
・洗顔シート
→シャワー浴びれない日にあると便利すっきりできる
・針金ハンガー数本
→曲げてサイズを合わせたり、壁から浮かせて乾かしたりできる
・クリアファイルを入れるファイル
→セキセイ アドワン ポケットファイル5Pという商品名。たくさん書類もらうのでこんなのあると便利
ジッパー付きのところには診察券や限度額認定証などを保管しておいた
〈欲しかったもの、足りなかったもの〉
・鏡
→寝癖なんかは洗面台の鏡で見れば十分だが鼻の中の状態を見るのに
手鏡が欲しかった。今回はヘアブラシに小さい鏡が付いていたからそれで代用。
デスクにおけるくらいのサイズは必要と感じた。
〈持っていったが要らなかった〉
・洗面器
→そもそも顔洗うのに洗面器を使う習慣がなかった
風呂から部屋の移動に使っただけだったので、正直ポリ袋で十分だった
・肌着
→室温が暖かく、湿度は低いという快適な環境だったのであまり汗もかかず病衣だけでok
・マスク
→毎日支給された
・ふりかけ
→制限のない一般食だったので普通に味がしてふりかけはいらない
・使い捨てはし、スプーン
→入院案内の持ち物には書いてあったが、実際はルールが変わったそうで
ふつうに箸やスプーンは出てきた
・マスキングテープ
→なんでも名前かけって書いてあったから持って行ったが特段指示なし
・ストロー
→意外とすぐ動けたので、普通にコップで飲めた
・mp3プレイヤー
・水の要らないシャンプー
→必要なほど頭が痒くなる前にシャワー許可が出たため使用せず
・マウスウオッシュ
・買ったから使ったが、正直いつでも歯磨きできる環境だったのでなくてもよかった
④入院前検査を実施
入院の4週間ほど前になると、入院前検査を受けに行った。
会社は終日休みを取ったので問題はないが、8時半に受付して
終わったのは12時である。思った以上に時間がかかった。
実施事項は以下の通り
・歯科口腔外科による事前検査及び歯石除去
・採血(3本も取られた)
・尿検査
・身長体重測定
・心電図検査
・胸部レントゲン
・体温、血圧、脈拍
歯科以外はごく一般的な健康診断でやる実施項目である。
なお血液検査により、PCR検査とHIV検査を含んでいたらしい。
この日は検査がおわり、入院に関する説明を受けてこの先1ヶ月分の
投薬を受けて終わった。
なにやら手術にあたってはたくさん同意書を書かされる。
検査で1万円くらいの出費があった。
あとは入院当日に向けた準備を行う
③通院治療するも完治せず
2021年2月より隔週で通院を始めた。
コロナ禍のため吸入はなく、投薬と定期的なCTスキャンや
レントゲン診察であったが、3ヶ月経っても一向に改善せず
担当医師からは大きな病院を受診するよう提案される。
入院が面倒だったので、とりあえず薬の継続で様子見たいと伝え
さらに3ヶ月引っ張ったが一向に改善されることはなかった。
後になってみると、どうせ手術案件だと医師も思っていたのだろうから
すぐ紹介受けておけばよかったと後悔。
正直、頂いている薬が効いている感じは全くしなかった。
2021年9月になり、市内の大きな病院に紹介状を持参して受診
担当医師曰く、以前の病院の処方する薬をちゃんと継続してくれていなかったら
もっとひどい状態に違いないとのこと。
結論、1週間の入院治療が必要との判断。
入院にあたり、事前検査を受ける日程を決め病院を後にした。
ちなみに、副鼻腔炎の手術は以下のように進めるそうだ。
・鼻から内視鏡を挿入し、いくつかの骨を削り鼻腔内部を広げることで
空気の通り道を確保し、膿が溜まりにくい形にする
・全身麻酔をかける為、痛みを感じないまま手術が完了
・喉からチューブを入れて人工呼吸下での作業
・今回は術野が汚染される心配がないため、浣腸しない
・肺炎を防ぐため、事前に歯科で口内環境を整えておくのが今は一般的
(肺炎のリスクを大幅に低減できるのだそうだ)
事前情報で一番恐れていたカテーテルがないため、恐れるものは何一つない
入院前事前検査に続く。
②後鼻漏に悩まされ再度通院を始める
初めて副鼻腔炎と診断されてから、時は過ぎ2020年
発症から約5年治療を勝手に中断していたが、ここにきて
本格的に副鼻腔炎の症状に悩まされることとなったのである。
鼻水が喉に垂れてくる自覚症状が出てしまったのだ。
いわゆる後鼻漏である。
通院を勝手に中断していたため、耳鼻科に通うことにためらいがあり
どうにか市販薬で治らないもんかとネットで解決策を調べた。
まずは、小林製薬のチクナインを2ー3箱分試してみることにした。
値段はそれなりだが、鼻水の量は抑えられていたようにも感じた。
しかし、完治まではいかなかった。
このほか、暖かいタオルで鼻を温めたりコップから湯気を吸うなど試したが
一向に改善されることはなかった。
意を決して、再度病院をかかることにしたのが、2021年2月。
たまたま別の職場で、同じ病状に悩んでいる方の話から市内で評判の良い先生を
知ることができた。自宅からは少し遠いが、私もまずは通ってみることとした。
ひなびたモールの一角にそれはあった。
今思うと、本当にこの病院に通う決断をしてよかったと思う。
老人が多い地区で、患者の絶対数が少なく待ち時間もほぼない。
駐車場が広く必ず駐車できる。
以前通っていた病院なら開院と同時に行っても10時半までかかっていたような気がするが
1時間とかからずに帰路につける、遠いこと以上にメリットに感じた。
こうして、隔週土曜日に通院する日々が始まった。
土曜日に早起きするというルーチンが確立して、なんとなくその段階で健康になった気がする。
①初めて副鼻腔炎と診断される
私は鼻に持病を抱えている。
イビキもうるさいし、会社では鼻をすする音で
自分がどこにいるかバレてしまうくらいだと思う。
そう、私は慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)に罹ってしまったのだ。
子供の頃から鼻が詰まっていた自覚はなく
この病気に侵されていると知ったのも、私が20代半ばに差し掛かった頃である。
外来で耳鼻科にかかった際に副鼻腔炎が発覚した。
この耳鼻科は、当時住んでいた家の裏に立地しておりネット受付して呼び出されてから
3分もあれば間に合うレベルの近さだったので、風邪をひいたときにもよく通っていた場所だ。
平日土日を問わず、親子連れでの通院が多くいつも大変混雑している印象である。
副鼻腔炎の診断を受けた後、何度かこれの治療で通院し吸入などの処置をされたが
次第に通院が面倒になり、勝手に中断してしまった。
当時、自覚症状は鼻通りが悪い時があるくらいで特段日常生活に支障はなかったからだ。
今思うと、この重症化する前にしっかり治療しておくべきだったと反省している。
正直、投薬と蒸気吸入だけに通う意味を見出せなかった。
5年後の2020年まで生活に大きな支障もなく放置する。